国際ジェンダー論

2025年11月25日

毎年、この時期に中部大学の外部講師としてお声をかけていただき、学生の皆さんの前に立ちます。本日、中部大学に行き、90分間学生の皆さんに講義を行ってきました。内容は国際ジェンダー論で「日本のジェンダーギャップの行方」と題して、国際社会と比較した日本の現状と、これからの目標に向かって日本の社会をどのように変えていくのか等を、パワーポイントを使って話しました。

 

いきなり難しい話で入らないように、最初にジェンダーチェックシートを配って、答えてもらう形で進めました。その項目は「女子は文系、男子は理系の勉強に向いていると思う。」や「男のくせに」「女のくせに」と思うことがある」「男性は、家庭よりも仕事を優先した方がいい」「結婚したら、妻子を養うのが当たり前だと思う」など、全部で15項目に答えてもらいました。これは以前、春日井南高校で仕事についての授業の中で、高校生の皆さんに紹介したものです。〇の数が多いとジェンダーを意識しすぎしまっているかも、という結果になります。

 

その後、日本のジェンダーギャップ指数について説明を始めました。日本は146か国中118位、教育(66位)や健康(50位)は比較的高いのですが、経済参画(112位)と政治参画(125位)は低いのです。日本の現状を説明し、愛知県が目標としている施策や、議員としてのこれまでの経験を伝えながら、経済や政治の世界で、女性が活躍できるようにするにはどうしたら良いのかを話しました。

 

最後に女性が選挙に参加してまだ80年しか経っていないこと、しかし初の女性総理が誕生し、遂にガラスの天井が破られたので、来年、日本のジェンダーギャップ指数の順位があがるか楽しみと話しました。ジェンダーに対する男女の意識改革とお互いの能力を活かしあう協力体制が必要であり、次世代の皆さんにこの国の未来を大いに期待しますと結びました。